仏下院、台湾の国際機関参加を支持 決議案を可決

2021/11/30 14:45
フランスの国民議会(下院)
フランスの国民議会(下院)

(パリ、台北中央社)フランスの国民議会(下院)は29日、国際機関への台湾の参加を支持する決議案を賛成多数で可決した。呉志中(ごしちゅう)駐仏代表(大使に相当)は中央社の取材に対し、「台仏関係における重大な歴史的前進だ」と喜びを示した。上院でも今年5月に同様の決議が可決されている。

決議文では新型コロナウイルス対策における台湾の成果を評価し、感染症や気候変動などの挑戦に立ち向かう上では多国間主義の発展こそが現時点で有効な対応をもたらせる唯一の解決策だと指摘。台湾が国際協力を話し合う場に参加できるよう、フランスとして外交手段を用いて支持するよう提言するとともに、政府に対し、台湾の国際社会参加を全面的に支持するよう求めた。

採決は賛成39、反対2、棄権3。2時間に及ぶ審議では、反対を表明した急進左派「不服従のフランス」党首のメランション議員と賛成派のその他政党の議員が大声で反論し合う場面もあり、一時緊迫した雰囲気が広がった。

政府を代表して出席したルモワンヌ外務副大臣は、台湾はフランスにとってアジアの重要なパートナーであり、地政学上で核心的な存在でもあると強調。台湾の国際参加は国際社会に利益をもたらすとし、台湾の国際機関参加を支持するフランスの立場を表明した。

決議案を提出したド・リュジ議員は、ルドリアン外相がこれまで複数回にわたり、世界保健機関(WHO)を含む国際機関への台湾の参加に支持を表明してきたことに触れた上で、台湾が国際機関や多国間関係において建設的な役割を果たしていることを認めてもらうのが提案の狙いだと説明した。

▽ 外交部が感謝

外交部(外務省)は30日、報道資料で「大きな歓迎と心からの感謝」を表明した。また、フランスの各政党が与野党問わず台湾の国際機関参加に高い共通認識と具体的な行動を一致して示したことにも感謝した。

(曽婷瑄、鍾佑貞/編集:名切千絵)

私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。