北東部・宜蘭県冬山郷で水田をキャンバスに見立てた巨大アートがお目見えした。丸みを帯びた姿が特徴の植物「コキア」をデフォルメした図柄で、6月末の収穫期まで楽しめる。
アートがあるのは同郷三奇村の廟(びょう)奉尊宮の後方に広がる約20ヘクタールの水田地帯。ここには「三奇美径」と呼ばれる幅約4メートルのS字状の田んぼ道が続き、電柱や農舎といった人工物がないため、視界が開けている。稲が実る時期には黄金色の田園風景が広がり、写真愛好家らが訪れる。
冬山郷公所(役場)によれば、数年前に茨城県でコキアを見たことをきっかけに、6年にわたり冬山駅前の土地を借りて業者に委託してコキアを栽培し、人気の撮影スポットとなった。今年は黄色、黒、緑の3種類の稲を使って、三奇美径で約0.3ヘクタールの水田にコキアの図柄を描いた。
三奇美径では毎年、春から夏にかけて異なるテーマの田んぼアートが制作されている。同郷公所は今年も冬山駅前でコキアの栽培を進めており、三奇美径の景観と連動させる計画で、夏休み期間中の来訪者増加を期待している。