北部・新北市淡水区には中国三国時代の蜀漢の武将、関羽を祭る廟(びょう)がある。行天武聖宮だ。同廟は15日、離島・澎湖県馬公市を訪れ、老舗鍛冶屋「福発鉄工廠」で製作された関羽を象徴する武器で、重さ約15斤(約9キロ)に達する「関刀」を受け取った。新たに建立される武聖宮の宝物とする予定。
関刀は関羽が愛用したとされる長柄武器で、幅広い刃を持つ大きな刀。武勇や忠義、魔除けなどの意味を持ち、廟などでは神聖な法具として祭られる。関羽は死後、神格化され「関聖帝君」として広く信仰されている。
製作に当たったのは85歳の鍛冶職人、呉正一さん。呉さんは福発鉄工廠の3代目。17歳から鍛冶の道に入り、60年以上にわたり農具や漁具など数多くの鉄製品を手掛けてきた。
中央社の取材に対し、3年前、同廟から製作の依頼があったが、高齢と人手不足を理由に当初は辞退。だが、度重なる要請を受けて、決意し、2年以上をかけて鍛え上げたと振り返った。
廟側関係者に同行した信徒の陳さんによれば、関聖帝君が3年前、夢のお告げで、「将来、作られる関刀は澎湖の老舗鍛冶屋に製作させるように」と指示したという。
(編集:荘麗玲)

