東部・花蓮市では絶滅危惧種のタイワンオオコウモリが安定的に市街地に生息している。専門家によれば、約166匹の群れがあり、数も安定的に増えているという。
タイワンオオコウモリは台湾で最も体が大きいコウモリ。頭がキツネに似ていて、翼を広げると1メートルに達することがある。
生息地の破壊や乱獲により、数が大幅に減少し政府が推進している保全計画では重要な保護対象となっている。現在は北部・宜蘭県内の無人島、亀山島や花蓮の市街地に安定したグループが生息している。
農業部(農業省)林業・自然保育署花蓮分署は、花蓮市の緑地の配置がすでに野生動物群の安定した発展を支えるポテンシャルを備えていることの証だと喜びを示した。
花蓮分署は体の大きいコウモリが木に止まっているのを見て、驚いたり怖くなったりする人が多いが、実は都市における重要な生態のパートナーだと指摘。コウモリが果実や花粉を摂取する際、植物の受粉と種子散布の助けになるため、森の生態系維持に重要な役割を果たしているとした。