台北市内の文化施設で3、4両日、棺桶に入り「死」を体験できるイベントが開催されている。3月の開催時に、2日で500人が集まるなど好評だったため、再開催が決まった。
台北市内にある文化大学マスコミュニケーション学科の学生による卒業展の一環。同学科の4年生5人が今年3月、人間に必ずやってくる生老病死への関心を呼び起こそうと、市内で写真展を開いた。会場には棺桶1基も置かれていることからSNS上で話題を呼び、わずか2日間の会期にも関わらず、予想を超えた500人近くの人が来場した。
実際に桶に入り、「死」を体験したという一部の来場者からは、「その日から、おのずから回りの人たちに関心を寄せるようになった」「長い間、抑えられていた感情が解放されたようだ」などというフィードバックが届いたという。
今回の「入棺体験」について、企画した5人の卒業生は、前回より洗練され、儀式っぽくなったと説明。「生きている」人に命の重みを改めて知ってもらえればと期待を寄せている。
台湾当代文化実験場(C-LAB)を会場に、4日午後7時まで。