中部・苗栗県の廟(びょう)、白沙屯拱天宮が毎年行う媽祖巡行(進香)の申し込みが始まり、初日の27日には申し込みに訪れた人々が1キロ近くの列をなした。拱天宮は昨年の申し込み人数が18万人に達したのを踏まえ、今年は参加者に配布する衣装を23万着用意している。
同宮の媽祖巡行は台湾で広く信仰される航海の女神、媽祖の像がみこしに載せられ、雲林県の北港朝天宮に「里帰り」を行うもの。媽祖の神意によってその場で決まる往復300~400キロほどの道のりを、廟関係者や信者らが約9日かけて歩く。年々参加者が増えている。今年は5月1日の深夜に始まり、同11日に戻る予定。
申し込み列の先頭にいた男性は3日前に台中市から来たといい「9年越しの願いがかなって一番前に並べた」とうれしそうな様子を見せた。友人ら200人以上の申し込みを行うと語った。
申し込みは4月28日まで受け付ける。廟によれば、申し込み人数は初日だけで5万人に上る見込み。