星空スポットとして有名な南部・屏東県の恒春半島では3月と4月の計4つの土曜日に、天体観測を兼ねた音楽インベントが開催される。地球から近い所にある散開星団の一つ「ヒアデス星団」を観測するのに最高の時期だと県はアピールしている。
同地に残る恒春古城の誕生150年を祝うシリーズイベントの一環。鵝鑾鼻(ガランピ)灯台が聳えている野原を会場に、3月の第4と第5土曜日に当たる22と29日、4月の第3と第4土曜日に当たる19と26日の4日間に実施される。
25日には記者会見が開かれた。報道陣の取材を受けた周春米県長は恒春半島について、視界が広く光害が少なくスモッグなどの大気汚染もないと指摘。星空の観測には最適だと強調した。
恒春半島では清朝時代に発生した牡丹社事件がきっかけとなり、台湾の防衛強化を図ったお城が1875年に建設された。
牡丹社事件は台湾南東の海岸に漂着した宮古島民が原住民(先住民)族に殺害されたことに抗議し、1874年に日本軍が原住民集落・牡丹社に侵攻し、恒春半島一帯で約半年間にわたり占領体制を敷いた一連の出来事。