台北駅周辺エリアで17日、路上生活者250人を対象とした忘年会「街頭尾牙」が開かれた。今年は女装してパフォーマンスを行うドラァグクイーンも登場し、イベントを華やかに彩った。
ホームレス支援団体「人生百味文化建構協会」が主催した。路上生活者の多くは日雇い労働などで生計を立てており、忘年会を楽しむ機会はあまりなく、そんな人達にも熱々の食べ物で一年の苦労を忘れてほしいという発想から2015年より始めた。
昔はテーブル席を設ける形で行っていたが、座席数の制限により、参加できない人がいたため、誰ひとり取り残すことのないよう、近年は自由に移動できるワゴンを使って一人ひとりに食事を届けることにした。
イベントの開催には年間約200人のボランティアが取り組んでいる。共鳴が共鳴を呼んだ結果、さまざまな芸術活動と結びつくようになり、今年は5人のドラァグクイーンがパフォーマンスを披露したり、路上生活者と一緒に歌ったりしてその場にいた人たちを楽しませた。
同団体の創設者の一人、巫彦徳さんは、イベントを通じてより多くの人々に「ホームレスも実は普通の人々と違わない」ことを理解してもらえればと期待を寄せた。街頭尾牙は18日にも行われる。