蒋万安(しょうばんあん)台北市長が26日の市議会で、重さ約4キロの特殊なジャケットを着用し妊婦の疑似体験を行った。同市における妊婦の出産環境改善を目指し、市議からの着用要求に応じた。
妊婦体験ジャケットの着用要求を提出したのは民進党所属の陳賢蔚市議。「少子化の時代において、台北市が妊婦の出産に優しい環境づくりを一度も推進したことがなく“人を驚かせてしまう”」と蒋氏に質問した。
臨月の妊婦の大変さなどを体験してもらったのち、産婦人科施設を備えた市内の公立病院のいずれも妊婦に優しい出産の基地として機能すべきだと指摘。妊婦の体への負担を軽減するよう、陣痛から分娩、回復までを同じ部屋で行えるLDR室の設置を求めた。
これに対し、蒋氏は推進に力を入れると答え、関連の医療施設の代表や市衛生局長も全力で取り組むとの姿勢を示した。