東部・花蓮県のコメ農家が稲刈りを急いでいる。中度台風(台湾基準)台風25号が接近しているためで、作業は未明にまで及んでいる。
台湾では先月31日から今月1日にかけては台風21号が上陸し、農業に大きな影響が出た。富里郷農会(農協)の張素華総幹事は、倒れた稲や稲田に入り込んだ土砂、木の影響でコンバインでの作業に遅れが生じ、1日の収穫量は通常の約5ヘクタールより大幅に減って約1ヘクタールになっていると苦しい実情を訴える。
数日前は天候が良く、午前1~2時まで収穫作業が行われたが、郷内約2500ヘクタールある稲田のうち、14日午前までに収穫を終えたのは3分の1程度。また断続的な雨で作業は遅れていると語った。
玉渓地区農会の蔡宗翰総幹事は、稲田約3500ヘクタールのうち、約半分の収穫をここ数日で終えたとした上で、収穫できるだけ収穫すると話した。