南部・台南市将軍区でアスパラガスの収穫が最盛期を迎えている。4月4日の清明節を控え、市はこの日に食べる「潤餅」(台湾風クレープ)の具材として使うよう助言している。ヘルシーな他、旬の味も楽しめるとアピールしている。
同市政府農業局農務科の許文耀科長によれば、台南は台湾で2番目にお大きいアスパラガスの生産地。栽培面積約50ヘクタール、年間生産量は160トンに達する。将軍区では毎年3~6月は収穫期となるが、今年は天候不順の影響で収穫期が遅れ、生産量がやや減っているという。
同局は26日に開いたPR記者会見で、アスパラガスはシャキシャキとした食感にジューシーで食物繊維やビタミン、抗酸化物質が豊富に含まえていると紹介。採りたてのアスパラガスを潤餅の具として使うことでよりヘルシーでおいしく食べられるとした。
台湾では清明節はお墓参りの日に当たる。この日は先祖の墓の掃除を行う他、クレープ状の皮に野菜や肉、ピーナッツパウダーなどを巻いた潤餅や赤く染めたゆで卵の紅蛋などを食べる習慣がある。