南部・台南市龍崎区の牛埔悪地地質公園でこのほど、絶滅危惧種のセンザンコウが見つかり保護された。3日間の世話を経て20日夜、調査用の発信機を装着され、自然に戻った。
同公園は泥岩と砂岩が交互に堆積してできた悪地の地形だ。植物の成長は困難とされているが、センザンコウやカニクイマングース、サンバーなど、保護が必要な希少野生動物の活動が確認されている。
保護されたのは青年期を迎えた雄のセンザンコウで、ボランティアらに「保力達」と名付けられた。しっぽには噛まれた跡があるものの、すでに傷口が閉じた状態になっており、元気だったという。
救助に当たった関係者の1人は、保力達の野生復帰が無事終了したことに言及。より多くの人々がセンザンコウの保全を重視するよう、重要任務の「繁殖」を頑張ってほしいと保力達に期待を寄せた。