中部・台中市の台中第一高校で6日、原住民(先住民)教育の一環として、かつて原住民が主食としていたアワの栽培が始められた。7月にも収穫できる見通し。
同校の林隆諺校長によると、同校2700人余りの生徒のうち、台湾原住民族の生徒は約80人いるという。アワの栽培は原住民族の児童が多く通う市内の小学校や台中教育大学などが協力して実現した。
校内に設けられた約40平方メートルの畑では、伝統にのっとり、キョンの肉や酒を祖先の霊にささげた上で、生徒らが両手で種をまいた。
生徒の陳さんはアワの栽培は原住民文化を知るスタートだとした上で、多くの人に原住民の生活や芸術、残したい伝統文化などについて考えてもらいたいと語った。