南部・高雄市の寿山動物園は中秋の名月に当たる29日、この日に欠かせない果物のブンタン(文旦)を動物たちにプレゼントし、食事のバリエーションを増やすとともに、中秋節の雰囲気を味わわせた。
ブンタンの皮には、中国古代の伝説に登場する女性で、月の世界に住むといわれる仙女の嫦娥や同じく月の中に住む伐採夫として知られる呉剛などの人物像が彫刻されており、動物たちがブンタンを堪能する際の付き添いとなった。
同園によれば、鼻が長く突き出すヤマハナグマや針状の毛を持つアフリカタテガミヤマアラシ、胸にV字状の白い斑紋が入るタイワンツキノワグマ、赤い毛が生えるオランウータンなどのいずれも旬の食材を楽しみ、アフリカゾウはさらに一口でブンタンを頬張った。
動物たちの健康を維持するため、同園は不定期的に栄養バランスの取れた献立を立てており、適切な量の甘くて香しい果物も提供しているという。