台湾原住民(先住民)族タイヤル族の人々が多く暮らす北部・新北市烏来郷のラハウ(信賢)集落で18日、新たな高齢者福祉施設がオープンした。タイヤル族に伝わる機織りなどの指導やインターネットを使った遠隔医療などを提供し、健康の増進を図る。
新北市政府衛生局の陳潤秋局長は、若者が流出し、高齢者の一人暮らしが多くなる中、衛生局の施設をリニューアルし、タイヤル族の人が同じタイヤル族の人をケアするとのコンセプトで立ち上げた施設だと説明。同様の施設が設置されるのは同市の山地にある原住民集落では初めてだとしている。
機織りを指導するのは中部・南投県仁愛郷出身の林初枝さん。タイヤル文化を伝えることができてうれしいと語った。