作家としても活動する中央通訊社の劉克襄董事長(会長)は6日、観光PRで協力してきた高知県の山下修観光振興部副部長らと台北市内にある中央社本社ビルで面会した。劉董事長は、同県出身の植物学者で、台湾でも植物採集を行った牧野富太郎や鉄道などで台日間の交流が広がることを願う考えを示した。
山下副部長は、牧野をモデルにした連続ドラマの放送が日本で4月に始まることから、牧野とゆかりのある県内の観光スポットを紹介した。
劉董事長は、県立牧野植物園に牧野が台湾で採集した植物に関する資料などを展示するスペースを設けることを提案。また、同県の土佐くろしお鉄道と台湾東部の海沿いを走る台湾鉄道南廻線は、共に黒潮沿いの鉄道という共通点があることから姉妹協定の締結にも期待を寄せた。
劉董事長は来月中旬、高知県を訪れる予定。