旧暦の7月は先祖や無縁仏の霊が、あの世からこの世に戻って来るとされ、旧暦の7月15日に当たる12日の中元節には各地で食べ物や飲み物で霊をもてなす「普渡」と呼ばれる儀式が行われる。南部・嘉義県家畜疾病防治所では、動物向けの缶入り飼料や牧草などが供え物として用意された。
この日の普渡では、翁章梁(おうしょうりょう)県長をはじめ、嘉義大学や嘉義県市獣医師公会、動物保護団体の代表らが出席。同所の裏手にある「獣魂碑」に手を合わせた。
翁氏は、同所について、普段は動物医療や救援などに対応しているとしながらも、動物の伝染病が発生した場合は、殺処分を行わ
なければならないと説明。動物の霊に感謝し、全ての生き物の無事を祈った。