中部・彰化県でアヒルの飼育農家がひなのもらい手を探している。飼料価格の高騰でひなの飼育が困難となったためで、その数量は1万羽以上に上るという。
アヒルの持ち主の知り合いで、同県県議会議員の張国棟氏によれば、ひなは「タイワンアヒル」の異名を持つバリケン。同県二林鎮と芳苑郷一帯で飼育されていたが、最近は増え続ける飼料代の負担で飼育者から「採算が合わない」との悲鳴が上がっている。
同県水禽養殖生産協会の呉鴻基理事長は飼料価格について、昨年の初めから上昇が続いており、今はすでに5割ほど値上がりしていると説明。「採卵用アヒル約3万羽を飼っているが、1カ月だけで支出額が80万台湾元(約371万円))増えてしまう」と苦境の現状を明かした。
ひなの里親探しを手伝おうと、張氏は自身の事務所にひなを運んでもらうと同時に、里長を通じて里親になりたい人を募集したところ、1時間弱でひなたちに新しい家族を見つけてあげたとか。