(台北中央社)香港の民主化運動を記録したドキュメンタリー映画「時代革命」(Revolution of Our Times)が2月25日、台湾で公開される。キウィ・チョウ(周冠威)監督が11日、発表した。
同作は香港で起こった民主化運動の様子を、最前線で撮影した映像と7組のデモ参加者の声によって浮き彫りにした作品。200万人が参加した2019年6月のデモから7月の立法会占拠、元朗区無差別攻撃事件、11月の香港理工大学での衝突、2020年6月末の国家安全維持法施行までを記録した。台湾の映画賞「ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)で昨年、ドキュメンタリー作品賞を受賞した。
同作の上映を巡ってはその内容から中国の妨害を受ける恐れがあり、昨年7月のカンヌ国際映画祭では直前までタイトルが伏せられた状態でサプライズ上映された。同11月の東京フィルメックスでも、上映の前日に初めてタイトルが発表された。
チョウ監督は公開したビデオメッセージで「この自由を大切にしてほしい。この映画は香港では上映できない。台湾で皆さんにお会いできることを願っています」と語った。