(台北中央社)2023年に開催された杭州アジア大会の柔道女子57キロ級で金メダルに輝いた連珍羚が20日、国際大会からの引退を発表した。今後は所属するコマツ女子柔道部のコーチに転向する予定で、台湾と日本の架け橋として、より多くの台湾人選手を日本で交流させたいと意欲を示した。
今年36歳の連は台湾人柔道選手として初めて日本で活躍しただけでなく、台湾柔道史上初めて国際大会「グランプリ」で金メダルを獲得した。
この日、自身の書籍の新刊発表会に出席した連は報道陣の取材に対し、年齢が引退の大きな理由になったと吐露。別の形で柔道に恩返しがしたいと語った。今後、台湾の総合競技大会、全国運動会に選手として参加する可能性があるかとの問いには、「体のコンディションが許し、所属会社の賛同があれば、出場の可能性はある」と含みを持たせた。
早ければ11月にもコーチに就任する見通し。自身を「白帯コーチだ」としながらも、日本の柔道界がどのように長期にわたり選手の安定した成績を維持するか、どう指導していくのかを学びたいと意欲を見せ、「将来的には台湾に戻るが、それまでは台日の架け橋になりたい」と語った。