(台北中央社)25年間会っていなかった息子の消息を得ようと、77歳の日本人男性が先日、北部・新北市の三重派出所を訪れ、警察官の協力によって息子と再会を果たすことができた。新北市政府警察局三重分局が6日、報道資料で明らかにした。
警察によれば、男性は先月12日夜7時ごろ、三重派出所を訪れた。男性は中国語が話せなかったため、警察官はスマートフォンの翻訳システムやジェスチャーによって意思疎通を図り、警察官の姉に電話で通訳をしてもらうなどして男性が息子探しをしていることを理解した。男性は台湾人女性との間に子供を設けたが、25年前に離婚。その後、母親が息子を連れて台湾に戻って以来、連絡を取っていなかったという。
男性が把握していたのは息子の中国語名と生年月日などわずかな情報のみ。警察が調べたところ、26歳の男性が息子だと判明した。
警察は意向を確認後、息子に連絡し、派出所への来訪を要請した。男性は25年間会っていなかった息子が成長していたことに感動した様子で、警察官にお辞儀をして感謝を伝え、派出所を後にした。
息子も日本語が話せなかったが、男性を家に招きたい旨を話していた。2人はその後も連絡を取っているという。