(台北中央社)電気自動車(EV)を開発する鴻華先進科技(北部・新北市)は7日、三菱自動車とEVの開発に関する覚書を結んだと発表した。鴻華先進が設計と製造管理を担当し、2026年下半期にオーストラリアとニュージーランドで販売開始される予定。
鴻華先進は鴻海(ホンハイ)集団と台湾の自動車製造大手、裕隆集団による合弁企業。2020年に設立された。
三菱自動車が同日発表した報道資料によれば、今回の覚書に基づき、鴻華先進が開発したEVが三菱自動車にOEM(相手先ブランドによる生産)方式で供給される。生産は裕隆汽車製造が担う。
鴻華先進は「三菱自動車との連携で相互に補い合い、共に世界市場を開拓していくことに期待する」と報道資料でコメントした。
生産は裕隆の三義工場(中部・苗栗県)で行われる。裕隆は報道資料で、三菱自動車との長年の協力が今回のEV生産を獲得できた大きな鍵になったとし、EVの時代で台湾の自主開発と自動車製造技術が世界に羽ばたくことにおいて指標的な意味があるとした。