(台北中央社)台湾プロ野球(CPBL)のドラフト会議が28日、中部・台中市で行われ、台鋼ホークスが昨年12月に西武を退団した呉念庭内野手を1巡目(全体2位)で指名した。呉とはつい最近まで台湾の社会人チーム「全越運動」でチームメートだった高塩将樹投手が統一ライオンズに6位指名を受けた。
台鋼は29日、同日台北市内のホテルで呉と契約を結んだと発表。呉は30日、台鋼の本拠地、澄清湖野球場(南部・高雄市)で入団会見を行い、早ければ7月1日にもチームの主催試合に出るという。
2017年から台湾の社会人チームでプレーしていた高塩は、22年と23年はドラフトの候補に挙がるも2年連続で指名漏れ。「三度目の正直」でCPBLドラフト史上初めて指名を受けた外国人選手となった。
CPBLのドラフト対象は台湾人のみだったが、21年末のルール改正により、「台湾在住満5年かつ台湾のアマチュアチームに3年以上在籍した」など一定条件を満たした外国人にも対象を広げた。
富邦ガーディアンズに全体1位で指名されたのは、昨年のWBCで台湾代表の主砲として活躍し大会のベストナインにも選ばれた張育成内野手(元レッドソックス)。富邦は2巡目で元西武の張奕投手を指名した。
今年台湾の大学を卒業した豊島顕外野手(長崎県・創成館高―台北市・中国文化大)、金本航河外野手(広島県・武田高―中国文化大)、藤木琉悠投手(沖縄県・興南高―桃園市・開南大)の3人は候補入りしたものの、いずれも指名漏れした。