(台北中央社)幽霊の世界を舞台にした台湾コメディー映画「鬼才之道」(Dead Talents Society)が28日、2024台北映画祭でプレミア上映された。上映後のあいさつに登場した主演のチェン・ボーリン(陳柏霖)は、観客のリクエストに応え、作品の中で自身が歌う楽曲のワンフレーズを振り付けを交えて披露し、会場を沸かせた。
幽霊たちの社会を舞台に、彼らの“生きる道”をコメディータッチで描いた作品。監督はジョン・スー(徐漢強)。ボーリンの他、サンドリーナ・ピナ(張榕容)やワン・ジン(王浄)らが主演する。同映画祭ではシークレット作品として上映が発表され、約600枚のチケットは販売開始直後に完売した。
スー監督は上映後のあいさつで、同作の準備には多くの時間を費やし、製作の過程は大変だったと明かし、上映中に何度も客席から笑いの渦が巻き起こったことを受け、「楽しんでくれてありがとう」と観客に感謝した。
上映前の囲み取材に出席したボーリンは、2021年のティザー映像撮影から3年余りの時を経て同作が上映に至ったことに「やっとみんなに見てもらえてうれしい」と笑顔を浮かべた。
スー監督はキャスティングについて、ティザー映像を準備する段階で決めていたと明かし、主な登場人物であるボーリンら5人の俳優それぞれに合わせて脚本を書いたと明かした。
台湾で8月7日公開。
(名切千絵)