(新北中央社)台湾プロ野球、中信ブラザーズの鄭凱文投手が10日、敵地・新北市立新荘野球場での富邦ガーディアンズ戦に先発し、9回2失点(自責点1)で今季2勝目を挙げた。鄭が完投勝利を飾るのは2015年6月6日の統一ライオンズ戦以来2895日ぶり。
鄭は前回4日の登板で楽天モンキーズ打線相手に3回10失点と打ちまくられたが、この日は緩急をつけた投球で打者を翻弄(ほんろう)した。これについて「低めに投げることを心掛けた」とコメントした。
試合後、監督退任が発表された林威助氏については、一度先発から中継ぎに転向していた自分を先発に戻してくれたことに感謝を示した。
2人ともかつて阪神でプレーし2013年オフに中信入りした。林氏は現役引退した翌年の18年から指導者の道を歩み20年末に1軍監督に就任した。鄭が先発に復帰したのは21年。22年までの2年間で20勝を挙げチームの2連覇に貢献。通算73勝は現役の日本プロ野球経験者としてモンキーズの王溢正(元DeNA)の同75勝に次いで2番目に多い。
試合は中信が8-2で勝ち3連勝とした。