(台北中央社)台湾高速鉄路(高鉄)は18日、東京で日立製作所や東芝と新型車両12編成の購入契約に調印した。高鉄によると、2027年に運用を開始するという。
高鉄が導入するのは「N700S」をベースにした車両で、12編成全144両。購入額は約1240億円。調印には台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表(大使に相当)と交通部(交通省)の胡湘麟政務次長も立ち会った。
新型車両は26年から順次納入される。高鉄は全席にコンセントを装備する他、車両内にはフルカラー液晶ディスプレーや駅到着時に光で知らせる装置、2段式荷物収納スペースなども新たに取り入れると説明した。
高鉄の江耀宗董事長(会長)は高鉄のコアシステムについて、新幹線初の海外輸出成功例だとした上で、07年の開業以来、旅客数は延べ7億7千万人を超えたと強調。今年4月の平均旅客数は1日当たり20万7千人で過去最高を記録したとし、営業の実績は国際水準を上回っていると堅実な運営をアピールした。
高鉄はこれまでに「700系」をベースにした車両「700T」を34編成導入している。