(花蓮中央社)東部・花蓮県の東華大学は26日までに、囲碁AI(人工知能)ソフトウエア「GoTrend」の開発に携わった理工学部情報工学科の顔士浄教授が、日本棋院から八段の免状を授与されたと発表した。
GoTrendは台湾出身のプロ棋士、王銘琬九段の呼びかけで、2014年から顔氏やコンピューターセキュリティー大手のトレンドマイクロなどが開発した。17年に日本棋院が運営するオンライン対局サイト「幽玄の間」でプレーヤーの対局相手として使用が可能になった。
東華大は、GoTrendが幽玄の間で対局した回数は1690万局を超え、世界で最も活躍している囲碁AIソフトの一つになったと紹介。深層学習(ディープラーニング)や強化学習といった最新のAI技術を活用することによりさまざまな棋力や棋風をシミュレートし、全面的なサービスに発展させたとした。
免状は東京都内で22日、日本棋院の武宮陽光理事長から顔氏に手渡された。東華大によれば、名誉段位は通常は六段までで八段はまれ。囲碁AIへの貢献に加え、実力が七段の水準を超えていると見なされ、八段が与えられたという。
この他、囲碁AIの開発を長年にわたり支えてきたとして、同大の徐輝明学長と趙涵㨗前学長に感謝状が贈られた。