(台北、高雄中央社)南部・高雄市の中山大学理学院(理学部)は5日、大阪大学大学院理学研究科と博士課程のダブルディグリー(複数学位)制度に関する協定を締結した。また台北市の台湾師範大も6日、大阪大と学術協力に関する覚書を交わしたと発表した。
中山大と大阪大の協定締結式は5日、中山大で行われた。大阪大からは近藤忠研究科長が訪問した。中山大理学院の李志聡院長によれば、ダブルディグリー制度の導入により博士課程の学生は最短3年で両大の学位を取得できるようになるという。李氏は、協定締結は双方の科学研究や学術分野、教育協力にとって大きな進展だと言及。学生に良い機会を与え、同時に学術リソースの幅を広げられると述べた。
台湾師範大は呉正己校長(学長)らが10月に大阪大を訪問し、同大の西尾章治郎総長と面会した。覚書の締結に加え、交換留学に関する協議も行った。両大はこれまでにも学部間で学術協力覚書などを結んできた。台湾師範大によれば、同大は世界に429校の姉妹校があるが、大阪大はこのうち10校の「重点姉妹校」に指定しているという。
呉氏らは姉妹校の大阪公立大学も訪問し、将来の協力について議論した。また台湾大学(台北市)や台湾科技大学(同)の関係者と共に募集説明会を開催した他、大阪府や京都府の高校4校を訪れて3大学と高校の交流を深めた。