(東京中央社)東京・虎ノ門の台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)台湾文化センターで10日、台湾の駅弁をテーマにした特別展「列車に乗って台湾を味わう!台湾駅弁物語」が始まった。台湾の駅弁にまつわる歴史や文化への認識を深められる。
特別展は、来年2月に埼玉県さいたま市の鉄道博物館で開かれる企画展の先行展として同センターと国家鉄道博物館準備処が共催した。同準備処が海外で展示を行うのは今回が初めて。会場では、日本統治時代に誕生した駅弁の歴史や台湾で定番駅弁とされる豚スペアリブ(排骨、パイコー)弁当発展の秘話、ホームでの販売の様子やご当地駅弁などを紹介している。
この日行われた開幕式で代表処の周学佑(しゅうがくゆう)副代表は、台日間には地理的な近さや歴史的結び付きにより、多くの共同の記憶と文化の産物があると強調。同準備処の鄭銘彰主任は、台日鉄道文化の起源や発展過程の共通点や相違点を紹介したと語った。
開幕式には台湾鉄路(台鉄)の弁当工場で働いていた李玉霞さんらも出席。中央社の取材に対し、小さな弁当でも海外から台北駅で弁当を買う旅行客を引き付けられることを誇りに思うとし、光栄なことでもあると語った。
11月8日まで。同センターの曽鈐竜センター長は、台日鉄道イメージの関連性を通じて関心を引き付け、より多くの日本人に台湾の鉄道文化を知ってもらいたいと語った。