(パリ中央社)パリ五輪期間中に行われる文化プログラム「文化オリンピアード」で台湾の芸術や文化を紹介する「台湾パビリオン」が現地時間27日にオープンした。オープンに先立って26日に行われた台湾式の祈祷の儀式には、パビリオンを主催する文化部(文化省)の王時思(おうじし)政務次長が出席し、この場で台湾の多様性や民主主義を世界に知ってもらえればと期待を寄せた。
台湾が「台湾パビリオン」として文化オリンピアードに参加するのは初めて。日本の縁日に当たる廟会(びょうえ)をイメージし、特設舞台などが設けられた。8月10日までの15日間にわたり、24組、120人余りのパフォーマーが「自由の声」「島しょの風華」「現代新鋭アート」「世界と交わる」の四つのテーマで計57ステージのパフォーマンスを披露する。
中央社の取材に応じた王氏は、今回のパフォーマーたちがエスニックグループや言語、伝統と現代などを超越し、生き生きとした大胆な表現をすると言及。多様な文化の背景には違いを尊重する社会制度の支えが欠かせないとし、これこそが台湾の真実の姿だと話した。
その上で「世界に本当の台湾を見せ、民主主義と自由の土地である台湾を重視してもらいたい。そして世界のパートナーの一員になれることを望む」と語った。