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日本国際漫画賞で最優秀賞の簡さん、授賞式に参加 「台湾の漫画発展望む」

2024/03/06 14:49
左から上川陽子外相、第17回日本国際漫画賞最優秀賞を受賞した簡嘉誠さん、同賞審査委員長の里中満智子さん
左から上川陽子外相、第17回日本国際漫画賞最優秀賞を受賞した簡嘉誠さん、同賞審査委員長の里中満智子さん

(東京中央社)外務省が主催する第17回日本国際漫画賞の授賞式が5日、東京都内で行われ、最優秀賞を受賞した台湾人漫画家、簡嘉誠さんが出席して上川陽子外相から賞状を受け取った。簡さんは、台湾の漫画がより発展していくことを望んでいると語った。

同賞には世界82カ国・地域から587作品が寄せられた。台湾の漫画家による作品が最優秀賞となるのは2020年の韋蘺若明さんの「送葬協奏曲(Funeral director)」に続き2回目。簡さんの作品「青空のもと、風追う少年」は、第2次世界大戦末期に走ることをきっかけに出会い、日本の陸上競技史に名を残すことを夢見た台湾人と日本人の少年2人の物語を描く。審査委員長を務めた漫画家の里中満智子さんによれば、最優秀賞は審査委員の満場一致で決定した。

簡さんはあいさつで、今回の制作のために多くの歴史を学んだとし、ある時代では台湾人と日本人の両方が台湾を「家」と見なしていたと言及。言語や文化の違いを抜きにすると、人の感情はふるさとを思う気持ちや家族の情を求める心情など、多くの方面で共通しているとの考えを述べた。その上で、身分や立場が異なっても感情の面では必ず相互理解ができると語った。

作品は、保存する公文書の活用を狙う国家発展委員会档案管理局が簡さんに協力を依頼し、同局が管理する台湾鉄路の史料を基にして創作された。

本作が自身にとって3作目の鉄道を題材にした漫画だという簡さん。報道陣の取材に対し、鉄道の漫画を描くのはとても難しく大変なので、初めは同局からの依頼を辞退しようか迷ったと吐露した上で、今はとても喜ばしく感じているとコメントした。

授賞式には超党派議員連盟「日華議員懇談会」会長の古屋圭司衆院議員や漫画家の赤松健参院議員、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターの王淑芳センター長らも出席した。

(楊明珠/編集:田中宏樹)

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