(台南中央社)日本統治時代の1915(大正4)年、南部・台南市に建設された台南偕行社の建物の修復工事が進められている。来年3月に完成予定で、市文化資産管理処は、台湾の建物がいかに違った様式や発展した建築技術を集めて歴史の教科書になったかが分かるとアピールしている。
偕行社は旧日本陸軍の修養や研さん、団結を目的として創設された親睦組織。台南偕行社は1899(明治32)年に結成された。建物は当初解体される予定だったが、保存を求める地元住民らの尽力により2007年に歴史建築に登録され、21年3月から修復工事が行われている。
同管理処によると、2階の執務室と廊下の木の床は歩くと音がするうぐいす張りになっていることが分かった。和洋折衷の建物で、外観や1階部分は欧州の風格を思わせるが、2階の執務室と休憩室は日本の伝統的な間取りになっているという。