(東京中央社)六本木の街を彩るアートの祭典「六本木アートナイト2023」が27日、開幕した。台湾からはチャン・シュージャン(張徐展)が動画作品を出展。六本木ヒルズのノースタワー前にお目見えし、多くの人が足を止めた。
台北駐日経済文化代表処台湾文化センターと森美術館の協力により、チャンの参加につながった。出品した「熱帯複眼」(Compound Eyes of Tropical)は、台湾の伝統的な祭りばやし「芸陣」や東南アジアに伝わる民話などの要素を取り入れた作品で、台湾の映画賞「ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)で短編アニメーション作品賞を受賞した。
実家が紙工芸店のチャン。同作も紙で作った人形をこま撮りする手法を取った。鑑賞した女性は、人形が紙で作られていると知り驚きを示した。作品にさまざまな工夫が散りばめられていて感動したと話した。
同イベントは2009年に初めて開催され、今年は4年ぶりにオールナイトでの開催となった。28日まで。