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定例軍事演習「漢光41号」、9日から実動演習 グレーゾーン事態への対処を追加/台湾

2025/07/01 17:04
昨年の「漢光40号」演習で台北市内を歩く陸軍兵士
昨年の「漢光40号」演習で台北市内を歩く陸軍兵士

(台北中央社)国軍の定例軍事演習「漢光41号」の実動演習が9日から18日まで10日間の日程で昼夜を問わず行われる。今年は新たに、実際の武力攻撃には至らない「グレーゾーンの事態」への対処を演習に組み込む。

国防部(国防省)が1日、定例記者会見を開き、漢光41号実動演習などについて説明した。

演習は中国によるグレーゾーン行動を発端にすると想定し、平時から戦時への転換、総員配置、統合反上陸作戦、沿岸・海岸での戦闘、敵の前進を遅らせる「縦深防御」、持久作戦―に分けて実施する。防衛作戦の各軍事行動と軍民連携の行動を包括的に訓練する。

実動演習の日程を昨年の5日間(実際には台風の影響で3日半に短縮)から10日間に延長した理由について、同部参謀本部作戦計画室聯合作戦計画処の董冀星処長は、従来の演習は攻撃を受けて任務を受領し、敵の情勢を判断する「応急作戦」段階から「国土防衛作戦」段階までをシナリオの範囲とし、各種の応戦の速度を加速させることを想定していたと説明。今年は応急作戦前の段階から開始して速度を加速させずにそれぞれの状況を想定した演習を実施するとし、最後には中心地域の防衛まで行うとした。

グレーゾーンの事態の想定については、法律戦から欺き、消耗、挑発などまで六つのスペクトルを用意したとし、いずれも戦時に入る前に中国が行い得るかく乱行動だとした。

(呉書緯/編集:名切千絵)

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