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金門周辺情勢 国防部「直接介入しない」 離島部の兵力増強行わず/台湾

2024/02/21 17:08
記者会見に臨む国防部作戦・計画参謀次長室統合作戦計画処の李昌富副処長
記者会見に臨む国防部作戦・計画参謀次長室統合作戦計画処の李昌富副処長

(台北中央社)海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)の追跡を受けた中国船が転覆し2人が死亡した事故を発端に、離島・金門周辺の海域で中国が動きを活発化させているのを受け、国防部(国防省)は21日、軍は「直接介入せず、衝突のリスクを高めない」の原則にのっとって監視を続ける方針を示し、現時点で離島部の兵力増強は行っていないと説明した。

同部作戦・計画参謀次長室統合作戦計画処の李昌富副処長が定例記者会見で述べた。

金門周辺の海域では14日、海巡署の巡視艇から追跡を受けていた中国船1隻が転覆し、中国人乗組員4人のうち2人が死亡する事故が発生。中国海警局は18日、一帯でのパトロールを常態化すると発表した。さらに19日には中華民国(台湾)籍の観光船が中国海警局の立ち入り検査を受けた。海洋委員会の管碧玲(かんへきれい)主任委員(閣僚)は20日、遺憾の意を表明していた。

李氏は同海域での事態について、海巡署が法にのっとって処理しているとした上で、国軍は海域の状況を全て把握していると説明。離島の防衛に当たる部隊や海軍に対し、予測される衝突や処置の仕方を平時の演習訓練に取り入れるよう求めたと語った。

(游凱翔/編集:田中宏樹)

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