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台湾、中国行き団体ツアーの募集を即日停止=中国が台湾への団体送客再開せず

2024/02/07 17:13
桃園国際空港の出発ロビー(資料)
桃園国際空港の出発ロビー(資料)

(台北中央社)交通部観光署(観光庁)は7日、中国大陸行き団体ツアーの募集を即日停止すると発表した。中国がいまだに台湾への団体客の送り込みに向けた計らいを行っておらず、「M503」などの航空路の運用変更を一方的に発表したためだと説明している。

王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)は昨年11月、今年3月1日から中国行き団体ツアーを解禁する方針を示し、観光署も旅行業者に対し、同日以降出発のパッケージツアーの企画が可能だと発表していた。同署は7日の報道資料で、情勢の変更や国民の旅の安全などを考慮し、当初計画していた作業はこれ以上進めないとし、旅行業者に対し、中国行き団体ツアーの募集を7日から停止するよう要請した。

出発日が3月1日から5月31日までの催行決定済みのツアーについては、旅行業者や消費者の権益を守るため、出発可能だとした。6月1日以降出発のツアーは催行を禁じ、募集をしないよう旅行業者に求めた。

観光署は中国に対し、台湾への態度を変え、善意を見せるよう呼びかけ、両岸(台湾と中国)の団体旅行交流を再開させる政策を着実に実施するため、台湾行き団体ツアーをできるだけ早く再開させるよう求めた。

M503は中国が台湾海峡の中間線付近に設定している航空路。中国は先月30日、2月1日からM503南方向の西寄り飛行を取りやめ、M503から福州、アモイにそれぞれ伸びる支線2路線(W122、W123)の東方向の運用を開始すると一方的に発表していた。台湾側は、両岸間で意思疎通が行われなければ、中国大陸に近い離島の金門や馬祖に離着陸する便に安全上の懸念が生じるなどとして反発している。

(余曉涵/編集:名切千絵)

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