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総統選/中国当局が民進党候補を批判 大陸委「両岸は異なる体制だと認めよ」/台湾

2023/11/30 17:51
与党・民進党の総統候補、頼清徳副総統(左)と副総統候補の蕭美琴氏
与党・民進党の総統候補、頼清徳副総統(左)と副総統候補の蕭美琴氏

(台北中央社)中国で対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)は29日に開いた記者会見で来年1月に行われる総統選について言及し、与党・民進党の候補者を批判する発言をした。これを受けて台湾で対中政策を担当する大陸委員会は同日、報道資料を発表し、両岸(台湾と中国)は異なる体制であることを認めなければならないと中国に呼びかけた。

国台弁は、与党・民進党の総統候補、頼清徳(らいせいとく)副総統と副総統候補、蕭美琴(しょうびきん)氏について「危険な台湾独立派の組み合わせ」「戦争製造者」などの言論で批判した。この日の記者会見は総統選の立候補受け付けが締め切られて以降初めて行われた。

大陸委は、中国共産党は台湾が「4つの堅持」の主流な民意を日増しに強固にしているのを前に、焦りや不安をあらわにし、自信を大きく失っていると指摘。特定の候補者を批判する行為は「台湾の人々の反感を増すだけだ」とした。その上で、中華民国台湾はこの30年間で7度の総統直接選挙と3度の政権交代を経験しており、すでに成熟した民主主義国家になっていると強調した。

「4つの堅持」とは蔡英文(さいえいぶん)総統が2021年の国慶日(国家の日)演説で提示した主張で、自由で民主的な憲政体制を保つ▽中華民国と中華人民共和国は互いに隷属しない▽主権を維持し、併呑を許さない▽中華民国台湾の未来は全台湾人の意思によって決められる―の4つが含まれる。

(呉柏緯/編集:田中宏樹)

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