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中国の空母「山東」が西太平洋に進入 行政院長、停止を呼びかけ/台湾

2023/10/27 15:30
海上を航行する中国の空母「山東」=国防部提供
海上を航行する中国の空母「山東」=国防部提供

(台北中央社)国防部(国防省)は26日夜、中国の空母「山東」などの艦隊が同日、台湾の南のバシー海峡を通過して西太平洋に入ったと発表した。陳建仁(ちんけんじん)行政院長(首相)は27日、中国のこのようなやり方は「国際社会に受け入れられない」とし、中国に停止を呼びかけた。

国防部は26日、海上を航行する山東の姿を捉えたモノクロ写真も併せて公開した。

陳氏は立法院院会(国会本会議)への出席前に報道陣の取材に応じた。台湾海峡の平和と自由な航行の維持は、国際社会から一貫して重視されていると言及。台湾の主流な民意は政府が台湾海峡の平和と安定を維持し続けるのを肯定、支持しているとし、中国に対し、台湾の主流な民意を尊重するよう求めた。

国防部が27日発表した報道資料によれば、同日午前6時までの24時間に中国の軍用機延べ35機を確認し、このうち延べ23機が台湾海峡の暗黙のラインである中間線やその延長線上を越え、台湾の北部や北東、南東、南西の防空識別圏(ADIZ)に進入した。偵察型無人機「BZK005」1機は中間線の北端をまたいで台湾側に入った後、台湾周辺を時計回りに飛行し、中間線の南端を通って中国側に抜けていった。東部海域では対潜ヘリコプター「直9」1機も確認された。山東から飛び立ち、対潜水艦作戦の訓練を行ったとみられる。

この他、中国の軍艦15隻が台湾海峡周辺で引き続き活動しているのも確認された。

(王揚宇、游凱翔/編集:名切千絵)

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