中国は「グレーゾーン作戦」での台湾奪取を企図=台湾の国防報告書

2021/11/09 17:23
中国による「グレーゾーン作戦」のイメージ=国防部のウェブサイトから
中国による「グレーゾーン作戦」のイメージ=国防部のウェブサイトから

(台北中央社)国防部(国防省)は9日、2年に1度の「国防報告書」を公表した。「強靭な新国軍を作り上げる」ことを主軸に、台湾を取り巻く戦略環境や日増しに高まる中国の軍事的脅威を際立たせた。また中国が有事と判断しにくい方法で、台湾に影響を与える「グレーゾーン作戦」を企図していることを初めて指摘した。

報告書の中で邱国正(きゅうこくせい)国防部長(国防相)は、最近の周辺地域の安全情勢について、米中の戦略的競争下で中国は積極的に地政学的な影響力を拡大していると説明。グレーゾーン作戦を通じて自由で開かれた国際秩序を一方的に変えることをたくらんでいると記した。

また中国軍は新型コロナウイルス禍において西太平洋で頻繁に軍事活動を行い、台湾海峡周辺で台湾に対する嫌がらせを行っていると強調。将来には台湾向けの軍事力の整備や実践的な演習を繰り返し、安全性を著しく脅かすだろうと危機感を示した。

報告書では、中国は近年、組織改革や調整により、積極的にサイバー攻撃の能力を向上させていると指摘。有事の際には国家の要(かなめ)となる重要インフラや指揮系統を攻撃し、社会の動乱や秩序の混乱を招き、軍や警察による治安維持や政府の運営能力を破壊すると警告した。

さらにメディアによる認知戦については、台湾が国際的に活躍する空間を狭め、中国の政治的な要求を受け入れることを目標にしていると強調。支配力を向上させるために、伝統的メディアと新興メディアの融合を進めており、現段階では主にソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用して、偽情報を大量かつ迅速に、拡散・操作している特徴があると分析した。

(游凱翔/編集:齊藤啓介)

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