北部・基隆市政府は先月31日、上陸制限を受けている離島・基隆嶼について1日から10月31日まで観光目的での上陸を再開すると発表した。受け入れ上限は1日1200人とし、利用者は海と空が一続きになる景色を満喫できるとしている。
基隆嶼は台湾北東に位置しており、北海岸地域におけるランドマーク的な存在。四方を絶壁に囲まれており、日本統治時代には「基隆八景」の一つに数えられた。島の生態系保全のため、毎年11月1日から翌年3月までは閉鎖期間となる。
同市によれば、基隆嶼では火山や海岸侵食によってできた地形が見られる他、節分に魔除けとして扉に挟むことに由来して「トビラノキ」とも呼ばれるトベラや細長いラッパ型のテッポウユリ、鮮やかな黄色の花が咲くリコリス・オーレアなど、在来の植物が楽しめる。
同市の統計によると、昨年延べ8万人が基隆嶼に足を運んだ。