トロンボーン奏者で国立台湾交響楽団(NTSO)の団長を務める劉玄詠(りゅうげんえい)氏が、駐オーストリア代表(大使に相当)に就任する。総統府が14日、任命の総統令を出した。劉氏は近く“音楽の都”として知られるウィーンに赴任し、外交活動に取り組むことになる。
劉氏は台北師範専科学校(現台北教育大)音楽科を卒業後、ウィーン国立音楽大に留学し、トロンボーン演奏でディプロマを取得。帰国後はNTSOでトロンボーン主席奏者を務めた他、複数の大学で教壇に立った。
外交以外を専門とする人物が大使に相当する代表職に任命されるのは、頼清徳(らいせいとく)総統が就任して以降、李逸洋(りいつよう)駐日代表や郝培芝(かくばいし)駐フランス代表に続いて3人目。