京都橘高校で25日、同校吹奏楽部高3部員の引退式が行われた。出席した台湾の非政府組織(NGO)中華文化総会(文総)の李厚慶秘書長がトランペットで卒業式の名曲「旅立ちの日に」を披露し、卒業生たちの門出を祝福した。
同校が文総の招きに応じて2022年に中華民国の国家の日「国慶日」(10月10日)の祝賀式典に出演したのをきっかけに、双方の交流が始まった。昨年の訪台時に至る所で「オレンジ旋風」を巻き起こしたメンバーたちは帰国の際、「今年の卒業公演でまた会おう」との約束を文総と交わしたという。
プロではない李氏の演奏に生徒たちは温かく耳を傾けながら合唱した。だが、演奏の途中、息が続かなくなったためか「ちょっと待って」と言い出し、生徒たちの笑いを誘う場面もあった。
李氏は24日、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホールで開催された同吹奏楽部第60回記念定期演奏会(22~24日)にも出席した。同演奏会は3年生にとっての卒業公演だった。
(編集:荘麗玲)