1月は寒波が到来し、陽明山(台北市)や合歓山(中部・南投県)、拉拉山(北部・桃園市)などで雪が降った。大平山国家森林遊楽区(北東部・宜蘭県)では8日早朝、3センチ積雪。山荘などが雪に覆われた。
3月11日、東日本大震災から10周年となるのに合わせ、台北メトロ(MRT)中山駅の駅構内に震災当時の台湾からの支援に感謝を伝える巨大広告が掲示された。メッセージカードを手にした東北の人々の写真約1200枚が壁一面に敷き詰められ、多くの人が足を止めた。
今年上半期、記録的な干ばつに見舞われた台湾。台湾最大のダム、曽文ダム(南部・嘉義県)の上流の施設は水が枯れた。中部を中心に実施された給水制限は2カ月続き、期間は過去最長となった。
4月2日、東部・花蓮県で台湾鉄路管理局(台鉄)特急タロコ号の脱線事故が発生。死者49人、200人以上の負傷者を出す大惨事となった。
新型コロナウイルスの市中感染が広がり、5月19日、台湾全土の警戒レベルが初めて、4段階で上から2番目の「第3級」に引き上げられた。外出を控える人が増え、街から人の姿が消えた。
7月に開幕した東京五輪で、台湾代表は過去最多となる金2、銀4、銅6のメダルを獲得した。
9月中旬、中国の中国の台湾侵攻を想定した年次演習「漢光37号」の実動演習が行われた。南部・屏東では一般道を代替滑走路として戦闘機を離着陸させる訓練が実施された。
10月14日、南部・高雄市の雑居ビルで火災が起き、46人が死亡、41人が負傷した。
12月18日、国民投票4件が一斉に実施された。いずれも反対多数で否決され、蔡英文(さいえいぶん)政権の政策が信任された形となった。
(編集:楊千慧)