(台北中央社)台湾に上陸した台風18号は、4日午前5時ごろ熱帯低気圧に、同8時ごろ低気圧に変わった。中央気象署(気象庁)は同日、台風が山脈にぶつかり、地形の影響を受けて台湾上空で勢力を弱めたとの見方を示し、上陸後海に抜けず熱帯低気圧に変わったのは観測史上2例目だと明らかにした。
今回の台風では、9月29日午前8時30分に海上台風警報が発令されてから、10月3日午後0時40分に南部・高雄市に上陸するまで、約4日4時間かかった。気象署予報センターの陳怡良主任は、この時間の長さは観測史上最長だと語った。また高雄から上陸したのも観測史上2例目だとした。
警報の発令から解除(4日午前5時30分)までの累積雨量が最も多かったのは東部・台東県利嘉林道の1713.5ミリ。南部・屏東県大漢山でも1570ミリ、北部・新北市瑞芳でも1067.5ミリをそれぞれ観測した。また北部・基隆市では3日、1日当たりの雨量としては観測史上最多となる408ミリを観測した。