(桃園空港中央社)北部・桃園市の桃園国際空港で1日、特定の便を利用する訪日客を対象に日本の入国審査の一部を出発前に済ませる「プレクリアランス」が始まった。実施は1カ月間とし、29日までの運用期間中、6千人以上が利用すると見込まれる。日本到着後の審査にかかる時間が短縮されることから、利用者は「とても助かる」と語った。
空港運営会社の関係者は、旧正月(今年は2月10日)旅行のピークに合わせて空港と日本が協力したと説明。チャイナエアライン(中華航空)、タイガーエア台湾(台湾虎航)、スターラックス(星宇)航空の函館や秋田など10空港に向かう一部の便に乗り、90日以内の短期滞在をする乗客が対象となる。審査は搭乗待合室で行い、出発の30分前に受け付けを締め切る。
妻と2人の子供を連れて訪日するという陳さんは、かつては到着後に入国審査の列に並ばなければならず、待ち時間が長かったと語り、プレクリアランスの導入で短縮できた時間を旅行に使えると喜んだ。
添乗員の黄さんは、到着後に最も時間がかかるのは入国審査で、地域によって異なるもののおよそ30分〜1時間を要していたと話し、便利なだけでなく時間も大幅に節約できると語った。