(台北中央社)経済部(経済省)と交通部(交通省)は19日、展示会や国際会議などに参加する目的で台湾を訪問する外国人ビジネス客に対し、来年から1人当たり最高2千台湾元(約9千円)の補助金を給付すると発表した。予算総額は1千万元(約4億6千万円)で、少なくとも20の展示会主催者からの申請を見込む。補助金によってビジネス客により長く滞在してもらうことで、ビジネスや観光面での商機獲得を目指す。
経済部国際貿易署の江文若(こうぶんじゃく)署長と交通部観光署(観光庁)の周永暉(しゅうえいき)署長がこの日、台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)主催のイベントで発表した。
江氏は、外国人ビジネス客の滞在や観光を後押しし、展示会産業の発展や国内の観光業の競争力向上を促したいと期待を寄せた。周氏は支援を通じて国際的な展示会などと結び付き、訪台客の滞在時間を延ばす目標を達成したいと語った。1申請当たりの給付額は最高50万元(約230万円)を上限とする。
貿易署の関係者は、外国人ビジネス客に対して台湾旅行を奨励し、観光客にもなってもらうことで地域観光と消費を盛り上げたいと説明。同署は補助金額について、当初計画していた1200元(約5500円)から引き上げたとし、より多くの人を引き付けたい考えを示した。また統計によれば外国人ビジネス客の消費に対する意欲・水準は高いとし、ビジネスと観光にさらに多くの利益をもたらしたいとした。