(台北中央社)台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)は31日、早期購入割引切符に実名制を導入すると発表した。今後は同切符での乗車時に身分証明書を提示できなければ、乗車区間の運賃の50%を追加で徴収するとしている。通常の切符はこれまで通り販売し、身分証明書の提示も必要ない。
実名制となるのは12月1日以降に出発する列車の早期購入割引切符で、11月3日から販売を開始する。購入時に身分証番号またはパスポート番号の登録が必要となる。切符には番号の下5桁が印字され、その番号の持ち主のみが使用できる。乗車時には身分証明書の携帯が求められる。
列車の出発前に切符を紛失した場合は、身分証明書を持って各駅の窓口で紛失を届け出た上で、1度に限り再発行が可能。その際は手数料として30台湾元(約140円)がかかる。
高鉄は、今後早期購入割引切符は各駅窓口や自動切符販売機などでは販売しないとし、インターネットやモバイルアプリ、コンビニなどの利用を求めた。また座席指定後の番号の変更はできず、予約の取り消しのみが可能だとして注意を呼びかけている。