(台北中央社)中度台風(台湾基準)の台風2号は30日、ゆっくりとした速度で北北西に進んでいる。中央気象局は、北東部・宜蘭や東部・花蓮、北部・台北都市圏で雨への注意を呼び掛けた。
同局によれば、台風2号は30日午前11時現在、ガランピ(鵝鑾鼻)の東南東450キロの海上にあり、今後時速7キロで北に進むとみられる。中心気圧は950ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は50メートル。
29日午後8時30分には台湾本島から100キロ以内の海域が24時間以内に風速13.9メートル以上の風が吹く強風域に入ると予想される「海上台風警報」が発令された。
林秉昱予報官は、基隆北海岸、南部、東台湾、恒春半島の沿岸や澎湖、馬祖では高波が発生しやすくなると指摘。東部・台東県の蘭嶼や緑島と北部・桃園から南部・台南までの地域では強い風に注意が必要だと語った。
また北部と東部では局地的に激しい雨になる恐れがあるとした他、台風の外側に当たる地域では下降気流により気温が上昇し、台南や中部・台中の一部地域では気温が38度程度、南部・高雄の一部では36度まで上がる可能性があるとして警戒を促した。