(台北中央社)王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)は3日、中国が4~7日に台湾周辺の海空域で軍事演習を実施するのを受け、日本やフィリピンと代替航空路について交渉していると明かした。
王氏はこの日午前、民用航空局や航港局の関係者を集めた会議を開き、演習に伴う航空・海上輸送の対応について話し合った。航港局は、台湾の周辺海域の船舶は演習区域を避けるよう呼び掛けている。
台湾の主要港湾を運営する台湾港務は、台湾の国際商港に出入りする海運会社のうち、欠航を決めたところはないと説明。出入港時に通る航路は演習区域ではなく、実際の状況を見て迂回できるとしている。
航空路については、北米路線や東南アジア路線で日本やフィリピンの飛行情報区への迂回が必要になる他、中国路線は香港方面または一度台湾東側へ向かい、再度北上するなどの迂回が必要だと指摘。台湾の離島路線や香港・マカオ路線は影響を受けないとした。
台湾の航空各社は現在のところ、演習のために欠航する便はないとしている。香港のキャセイパシフィック航空やシンガポール航空の窓口も、本社から演習に関連する指示はないという。