(台北、花蓮中央社)台北市内で起きた無差別襲撃事件を受け、内政部(内務省)や交通部(交通省)は大型イベントや公共交通機関で警備を強化する方針を示した。
事件は19日午後、台北市の台北メトロ(MRT)台北駅や中山駅周辺で発生。男が発煙弾を投げた後、刃物で通行人らを切りつけた。男を含む4人が死亡、11人がけがをした。
内政部が22日の立法院(国会)内政委員会に提出した報告書によれば、年末から旧正月(春節、来年は2月17日)前にかけて、各地で計137件の大型イベントが予定されている。同部は、警察官や民間人を合わせ、延べ1万7295人を動員し、治安維持に務める方針を示した。警察官の配置を増強することで犯罪抑止効果を高めたいとしている。
同日、視察先の東部・花蓮で報道陣の取材に応じた陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)は市民が安心して年末年始の行事に参加できるよう、内政部警政署(警察庁)に対し、空港や港湾、駅などでのパトロールや警備の強化を要請したと述べた。

